アンディ・ウッズ「永遠の救いの証拠」

アンディ・ウッズ

シェーファー神学校校長のアンディ・ウッズは、一度救われたクリスチャンが救いを失うことがないことの根拠として、次の13項目を挙げています。

  1. 私たちは自己義認によって救われたわけではないので、救いが失われる根拠にもならない
  2. 救いは行いによって与えられるものでも、維持されるものでもない
  3. もし信者が永遠のいのちを失うことがあるのなら、どうして永遠のいのちと言えるのか(ヨハネ3:16)

    神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。 

  4. 聖書の約束は救いが失われることがないことを保証している(ヨハネ10:28)

    わたしは彼らに永遠のいのちを与えます。彼らは永遠に、決して滅びることがなく、また、だれも彼らをわたしの手から奪い去りはしません。 

  5. 救いの確信を持つことができる(1ヨハネ5:13)

    神の御子の名を信じているあなたがたに、これらのことを書いたのは、永遠のいのちを持っていることを、あなたがたに分からせるためです。 

  6. 信者は栄光に定められている(ローマ8:29~30)

    神は、あらかじめ知っている人たちを、御子のかたちと同じ姿にあらかじめ定められたのです。それは、多くの兄弟たちの中で御子が長子となるためです。 神は、あらかじめ定めた人たちをさらに召し、召した人たちをさらに義と認め、義と認めた人たちにはさらに栄光をお与えになりました。 

  7. 聖霊による証印は破れない(エペソ4:30)

    神の聖霊を悲しませてはいけません。あなたがたは、贖いの日のために、聖霊によって証印を押されているのです。 

  8. 神は私たちが倒れないようにしてくださる(1ペテロ1:4~5)。

    また、朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。あなたがたは、信仰により、神の御力によって守られており、終わりの時に現されるように用意されている救いをいただくのです。 

  9. 仲裁者、弁護人としてのキリストの役割(ヨハネ17:11~12、20)

    11  わたしはもう世にいなくなります。彼らは世にいますが、わたしはあなたのもとに参ります。聖なる父よ、わたしに下さったあなたの御名によって、彼らをお守りください。わたしたちと同じように、彼らが一つになるためです。 12  彼らとともにいたとき、わたしはあなたが下さったあなたの御名によって、彼らを守りました。わたしが彼らを保ったので、彼らのうちだれも滅びた者はなく、ただ滅びの子が滅びました。それは、聖書が成就するためでした。 
    20  わたしは、ただこの人々のためだけでなく、彼らのことばによってわたしを信じる人々のためにも、お願いします。

  10. キリストの死によって、すべての罪が完全に処理された(テトス2:14)

    キリストは、私たちをすべての不法から贖い出し、良いわざに熱心な選びの民をご自分のものとしてきよめるため、私たちのためにご自分を献げられたのです。 

  11. 信者はキリストのからだから引き離されることはない(1コリント12:13)

    私たちはみな、ユダヤ人もギリシア人も、奴隷も自由人も、一つの御霊によってバプテスマを受けて、一つのからだとなりました。そして、みな一つの御霊を飲んだのです。 

  12. 聖書は、どの罪によって救いを失うかを明記していない
  13. 実りのない人生を送っている信者は、キリストの裁きで報酬を失うが、救いを失うことはない(1コリント3:15)

    だれかの建てた建物が焼ければ、その人は損害を受けますが、その人自身は火の中をくぐるようにして助かります。 

Evidence for Eternal Security

  1. Because self-righteousness did not save us, it is not a basis upon which salvation can be lost
  2. Salvation is not given or maintained by works
  3. If a believer can lose eternal life, then how can this life be eternal (John 3:16)?
  4. The Bible’s promises guarantee security (John 10:28)
  5. The assurance of salvation (1 John 5:14)
  6. The believer is predestined for glory (Rom 8:29-30)
  7. The Spirit’s seal cannot be broken (Eph 4:30)
  8. God keeps us from falling (1 Pet 1:4-5)
  9. Christ’s role as intercessor and advocate (John 17:11-12, 20)
  10. Christ’s death perfectly dealt with all sins (Titus 2:14)
  11. A believer cannot be removed from Christ’s body (1Cor. 12:13)
  12. The Bible does not specify which sins remove salvation
  13. Believers with unfruitful lives still have salvation although lose rewards at the Bema Seat (1 Cor 3:15)

救われても救いを失う可能性があるという教えは、この世ではわかりやすい教えです。しかし、聖書は救いは永遠であると教えています。

引用元:”Andy Woods – 13 Reasons for Eternal Security (OSAS)” (https://www.youtube.com/watch?v=ifoCut7xWX8)

3 COMMENTS

taniguchi

救いを失うことがないということに同意する者です。先日、救いを失うことがあると主張する動画を見たところ、以下のような聖句を根拠としていました。何か参考になる解釈、考え方等あれば教えて下さると助かります。
ペテロの手紙 第二
2:20 彼らが、主また救主なるイエス・キリストを知ることにより、この世の汚れからのがれた後、またそれに巻き込まれて征服されるならば、彼らの後の状態は初めよりも、もっと悪くなる。
テモテへの手紙 第一
4:1 しかし、御霊は明らかに告げて言う。後の時になると、ある人々は、惑わす霊と悪霊の教とに気をとられて、信仰から離れ去るであろう。
ヨハネの福音書
15:2 わたしにつながっている枝で実を結ばないものは、父がすべてこれをとりのぞき、実を結ぶものは、もっと豊かに実らせるために、手入れしてこれをきれいになさるのである。
ローマ人への手紙
11:22 神の慈愛と峻厳とを見よ。神の峻厳は倒れた者たちに向けられ、神の慈愛は、もしあなたがその慈愛にとどまっているなら、あなたに向けられる。そうでないと、あなたも切り取られるであろう。
テサロニケ人への手紙 第一
5:19 御霊を消してはいけない。
ヘブル人への手紙
10:26 もしわたしたちが、真理の知識を受けたのちにもなお、ことさらに罪を犯しつづけるなら、罪のためのいけにえは、もはやあり得ない。
10:27 ただ、さばきと、逆らう者たちを焼きつくす激しい火とを、恐れつつ待つことだけがある。
ルカの福音書
8:13 岩の上に落ちたのは、御言を聞いた時には喜んで受けいれるが、根が無いので、しばらくは信じていても、試錬の時が来ると、信仰を捨てる人たちのことである。
コリント人への手紙 第一
9:27 すなわち、自分のからだを打ちたたいて服従させるのである。そうしないと、ほかの人に宣べ伝えておきながら、自分は失格者になるかも知れない。
ヨハネの黙示録
3:15 わたしはあなたのわざを知っている。あなたは冷たくもなく、熱くもない。むしろ、冷たいか熱いかであってほしい。
3:16 このように、熱くもなく、冷たくもなく、なまぬるいので、あなたを口から吐き出そう。

返信する
Takashi Sano

コメントありがとうございます。

救いを失うことがあると主張する人々の共通点は、文脈を理解せずに聖句を引用することです。

たとえば、ヘブル10:26~27を引用して救いを失うことがあると主張する人は、ヘブル書全体の文脈をまったく無視しています。ヘブル書は、キリストを信じたにもかかわらず、神殿でいけにえをささげる礼拝に戻ろうとしていたユダヤ人に対して書かれた書です。つまり、キリストが永遠に成し遂げられた贖いに信頼するのではなく、神殿で毎年ささげられるいけにえによる贖いに戻ろうとしていた人々です。ヘブル書が警告していたのは、信仰による救いから行いによる救いに戻ることです。つまり、全体の文脈を見ると、救いを失うと主張している人とは逆のことが教えられています。

このような解説はほかの聖句でも行うことができます。今後、永遠の救いをテーマとして、救いを失う可能性があるという主張の根拠となっている聖句を一つひとつ取り上げて解説する記事を書いていく予定です。祈りに覚えていてくださると幸いです。

返信する
taniguchi

返信ありがとうございます! 
 なるほど、救いを失うことがあると主張する人は、行いによって救いを維持しなければならないと考えるため、へブル書全体の文脈に反しているわけですね。
 根拠聖句の解説←ありがとうございます、楽しみにしております、祈っていきたいと思います。
 それにしても、こういった聖句の解説を見たいときに、日本には信頼できるオンラインでの聖書注解サイトが見当たらないように思います。海外にはBibleRef.com等がありますが、英語の自信がないため日本語翻訳すると、文章がイマイチ理解しにくくなってしまいます。 

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です