ベテル教会の元賛美リーダー、牧師が語る「ベテルの神学がもたらす副作用」

Jesse Westwood And Steven Kozar

ジェシー・ウェストウッド(Jesse Westwood)は、ベテル超自然宣教学校(Bethel School of Supernatural Ministry)の卒業生で、ベテル教会の賛美リーダー、牧師を務めていた。しかし、ベテル教会の教えに疑問を持つようになり、15年間を過ごしたベテル教会を離れた。信仰の危機に陥ったウェストウッドは一時無神論に陥ったが、真の福音に触れ、救われて今に至っている。以下は、YouTubeチャンネル「The Messed Up Church」のスティーブン・コーザー(Steven Kozar)に語ったウェストウッドの証しである。

ベテル教会の教えを疑うようになったきっかけ

ウェストウッドは、ベテル教会で語られた預言が実現しないことで、ベテルの教えに疑いを持ち始めたという。その時のことを次のように語っている。

15年もそういう体験をしていると、「ああ、でも何?まだ成就してないよ」となります。そして、時には預言を自分で成就するようなこともありました。誰かにそう言われたから、成就するために頑張ろう、となるのです。……
カリスマ運動全体に言える難点は、目にしてきた多くの預言が成就しないことです。そうなると「あの人たちは偽預言者か、そうでないなのか?」と思うようになります。あらゆることに対して説明があります。たとえば、預言が成就しないのは、それはただの練習だから、といったふうにです。「どうやって預言を練習するのか。聖書に書いてあるの?」となりますよね。このことについてある友人と話をしました。彼女はまだ聖霊の賜物を信じています。彼女と、こうしたことを友達としてあれこれ話し合っています。彼女はベテルの卒業生で、1年通っていました。私は彼女にこうたずねました。「君はそういう預言をどう考えているの?」。というのは、聖書的に間違っていたら、主の御名をみだりに唱えていることになり、罪になるからです。
そうであれば、人に預言の練習を勧めるとき、その人に罪を犯すように勧めることにならないでしょうか?これがどうして問題にならないのでしょうか? 分析すると、それが実際に起こっていることです。ベテルが練習しなさいと言ったら、自分の部屋で練習しなさいということです。1年目は隣の人を相手にしたりして、ずっと練習してました。預言の練習をすればできるようになるというのです。ただ、それは私たちに罪を犯すように勧めているだけです。何度も何度も主の御名をみだらに唱えることを勧め、その重大性を感じなくなるようにしているのです。

You know, after 15 years of those, you’re like, “Yeah, but what? It’s not happened yet.” And then sometimes it’s like self-fulfilled. It’s just because someone said that so I’m gonna work hard to make that happen…
The hard part with the whole charismatic move is when you see so many prophecies, they don’t come to pass. At some point, you just gotta be like well, “Are they false prophets or are they not?” There’s an explanation for everything. Like if there’s not a prophecy that comes to pass, it’s just like that’s practicing. I just like, “How do you practice prophecy? Is that in the Bible?” And then I just had this conversation with a friend of mine. She still believes in the gifts of the Spirit. And we’re working through stuff just talking with her friendly. She’s a fellow Bethel alumni. She went for one year. And I asked her like, “how do you deal with that with prophecy like that?” Because if you get it wrong biblically, you’re using the Lord’s name in vain, which is a sin.
So when you say, you encourage people to practice, how are you not just encouraging people to sin? How is that not a problem? When you break it down, that’s what’s happening. When Bethel says just practice it, like practice it in your room. We would practice in the first year all the time, like with the person next to you. Practice prophecy and you’re okay. But you’re just encouraging us to sin. You’re just encouraging us to take the Lord’s name in vain over and over and over again and get desensitized to the severity of that.

MEMO
現代の預言者と呼ばれる人々の問題点については「現代にも預言者はいますか?」を参照されたい。

ベテルの神学が導く先にあるもの

ベテル教会では、癒やしや奇跡、預言が強調される、また、筆者が気になっているのは、ニューエイジ的な手法を取り入れていることである。実際に、ベテル教会のビル・ジョンソン牧師は、ニューエイジの手法を取り入れていることを次のように公言している。

多くの著名な牧師やカンファレンスの講演者は、ニューエイジが推進しているものは悪魔に起源があるに違いないという前提に立って、恐れの火に油を注いでいます。私は、そのような理屈は、ひいき目に見ても根拠薄弱だと思っています。そのような考え方に従うなら、人生とミニストリーにおける成功のために神が与えてくださった道具を悪魔に与え続けることになります。
ー Bill Johnson, Dreaming with God (Destiny Image Publishers, 2006), p. 86

Many prominent pastors and conference speakers add fuel to the fire of fear by assuming that because the New Age promotes it, its origins must be from the devil. I find that form of reasoning weak at best. If we follow that line of thought, we will continue to give the devil the tools that God has given us for success in life and ministry.

ウェストウッドは、このようなベテル教会の神学が持つ危険性について警告している。このような教えが行き着く結果について、ウェストウッドはベテル教会で友人だった女性を例に挙げ、次のように語る。

これはベテルの神学が生み出す副作用の深刻さを示すために言います。彼女は今、魔術を実践しています。 彼女はもう一人のベテルの卒業生と結婚していますが、二人は最初レズビアンのカップルでした。その後、トランスジェンダーのカップルになっています。彼女は魔術を実践しながら、ユースの牧師をしていました。そのようなことがどうして両立するのかわかりません。二人のうちの一人は私と出身教会が同じです。……これは、ベテルがどういうところかを示す一例です。これがベテルの神学がもたらす副作用です。何の上にも立てないのです。

This is just to show you the severity of the Fallout from Bethel’s theology. She’s now practicing witch. She is married to another fellow Bethel alumni, who first they were a lesbian couple and then it became a transgender couple. And she was a youth pastor as well practicing as a witch. I don’t know how that works, but one of them was from my home church… but it’s one of those things where it’s like. That’s the Fallout of Bethel Theology. You can’t stand on anything.

ベテル教会を出る人々が体験するジレンマ

ベテル教会では、もうすぐ約束のリバイバルが起きる、癒やしが起こると言われ続ける。しかし、実際にはそうならない事例を見続けてきて、次のようなジレンマに陥ったとウェストウッドは証ししている。

ジェシー・ウエストウッド:預言が成就しないことや、癒やしが起きないことに気づき始めました。それに対して納得できる説明がないのです。そうなると、自分で解決するしかなくなります。正当化する必要があるのです。(コーザーに向かって)福音の違いの話をしてくれましたね。NARの福音と真の福音の違いです。この点を理解すると、自分か、聖書のどちらかが間違っていることになります。誰が間違っているのかを考えなければなりません。神の人が間違うはずがありません。預言者が間違うはずがありません。彼は預言者です。聖書が間違うはずがありません。聖書は聖書なのですから。そうなると、間違っているのは自分しかいないことになります。ここでおかしくなっているのは自分という結論になるのです。ここまで来ると、内向きになり、「おかしくなっているのは自分で、やるだけのことはすべてやったのなら、私は癒やされるような人間ではないのだろう。預言されたり、救われたりするような人間ではないのだろうと思うようになります。そうであれば、私はあの人たちの仲間でないことになります。じゃあさようならをしよう」。そのようになるのです。
スティーブン・コーザー:それが一般的な反応だと思います。

Jesse Westwood: You start seeing the prophecies not fulfilled. You start seeing healings not happen. And there’s no really good explanation. You’re kind of left with you. You gotta justify it. Like, you talked about the difference in the gospels. It’s like between the NAR gospel and and the true gospel. You get this point where it’s like well either I’m wrong or the Bible’s wrong. And you have to figure out like who’s in the wrong here. It can’t be the man of God. It can’t be the prophet. He’s the prophet. It can’t be the Bible because the Bible is the Bible. So then it’s got to be me. I’m the one messed up here. And then at that point that’s when you get introspective and you just like “Well, if I’m the one that’s messed up and I’ve done anything I thought I could, I guess I’m just not one of the people that are meant to be healed. I’m not one of the people that meant to be prophesied over or saved or whatever. So if I’m not one of them, then I’ll see you guys later.” That’s kind of what happens.
Steven Kozar: Yeah, that’s, I think, a real typical response.

ベテル教会を抜けた後で振り返って

ベテル教会の矛盾に気が付いて教会をやめたウェストウッドは、無神論者となる。その後、福音的なメッセージを聞いて目が開かれるが、ベテル教会で費やした日々を振り返り、自分の心情をこう吐露している。

くだらないものを受け入れて長い年月を無駄にしてしまったことに、本当に腹が立ちました。彼らの教えを追いかけ、なんとか実践しようと費やした時間を考えてみてください。その後、20年間で初めて真の福音を聞いたのです。私のクリスチャンとしての人生は破綻していました。この福音は、今まで聞いていたこととは違っていました。そんなことは、ベテルでも、いろいろな教会でも、私が行ったすべてのカンファレンスでも、誰も口にしたことがなかったのです。ショーン・ボルツ、ステイシー・キャンベル、ボブ・ジョーンズ、ボビー・コナーなどの説教を聞いていました。NARの柱と言われる人たち、NARの有名な人の名前を挙げてみてください。私はそうしたカンファレンスの一つで賛美をリードしていました。私はそこにいたのです!

I was just so, so mad at the years wasted at the cheap bit of goods we’ve been sold. Just the amount of time we spent chasing this thing and trying to make it work. And then hearing the real gospel for the first time in 20 years. I guess, and my life as a Christian, I was just wrecked. This isn’t like how have I heard this before. How has no one mentioned this before at Bethel, at the churches, and all the conferences I’ve been to. I sat under preaches of Sean Boltz, Stacy Campbell and Bob Jones and Bobby Conner. You name the the NAR pillars and the NAR big names. I led worship at one of those conferences. I was there!

ウェストウッドが証ししているように、新使徒運動(NAR)系の教会が持つ最大の問題点は、聖書の語る福音が語られず、いやしや奇跡、預言といった現象ばかり強調されることである。福音を語らない教会は、もはや教会とは呼べない。

MEMO
ベテル教会の諸問題については、ベテル教会の記事一覧を参照されたい。

インタビュー動画は以下で視聴できる。
“Former Insider, Jesse Westwood: “How Bethel Teaching is Ruining People’s Faith”,” The Messed Up Church (https://www.youtube.com/watch?v=sdU9edHhJJQ)

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